色々忙しく更新が遅くなって申し訳ありません。

リアの足回りの製作がひとまず終わったので次はフロントの変更に入ります。

お客様の希望は倒立フォークでバーハン仕様ということなのでフォーク、ホイールは ’91TZR250R (3XV) でトップブリッジのみ ’90TZR250 (3MA) という
組み合わせでいくことにしました。

ヤマハのフロント周りは互換性が高いのでネックの長さ
(ステアリングシャフトの長さ) が同じなら、ポン付けもしくは
簡単な加工で流用が可能です。

1XG も 3XV も基本的にネックの長さは同じですが
ベアリングの形状が違うので、その部分だけ少し変更が必要です。

1XG は一般的なボールベアリングで 3XV はテーパーローラーベアリングです。
性能的にはテーパーローラーですが、1XG のネックに
3XV のテーパーローラーを付るのは物理的に無理なので
そのままボールベアリングで組みます。

ベアリングレースだけそのまま入れ替えたら、アンダーブラケット上面の高さが違うので
ネックとアンダーブラケットが干渉してハンドルが切れなくなります。

なので、ベアリングレースの下にカラーを入れて高さを合わせます。
当店オリジナルのカラーですが、このカラーを使用することで 1XG と同じ高さになり
ダストカバーもちゃんと使用できます。

86_RZ250R_6front1

3XV のフロントフォーク取り付けるにはこのカラー装着のみの加工で OK です。
後はハンドルの切れ角がちゃんと取れるように、アンダーブラケットの
ハンドルストッパーを削ってバッチリです。

セパハンならこれだけで Ok なのですがバーハン仕様なのでトップブリッジ回りの加工が少し大変です。

3XV のトップブリッジは真っ平ではないのでバーハン仕様にするには
ハンドルクランプの装着が難しいので、真っ平で加工がし易い 3MA の
トップブリッジをチョイスしました。

オフセットも左右のフォークの間隔も 3XVと 全く同じですのでそのままスッポリはまります。

ハンドルクランプを取り付けれるようにボール盤で穴を開けて、
強度を増す為に裏側に補強を溶接しました。
あとはブラストをかけて、塗装して完成です。

86_RZ250R_6front2

3XV のフォークは 3MA の倒立より 35mm ほど短いので
3MA のトップブリッジを使用して組むとフロントが下がってしまいます。

ただ今回はお客様がややケツ上げにしたいと希望されてるので
リア車高は少しアップで、前下がりにして結果的にケツ上げ状態に
なるようにしました。
ハンドルはややアップ目ですのでポジション的にはそんなに前傾にはならず
楽な姿勢で乗れると思います。

86_RZ250R_6front3

ライト、メーターの取り付けも少し大変ですがとりあえずノーマルのイメージを残したいのでステーを追加してノーマルのライト&メーターステーを使用しました。

86_RZ250R_6front4

結構綺麗にすっきり仕上がったのでお客様にも満足していただけました。

3MA のトップブリッジではメインスイッチがセンターではないので
ハンドルロックがかからなかったのですが
フレームを加工することなくロックがかかるように少し工夫をしました。
防犯の関係上、詳細は書けませんがチェーンやワイヤーを使用することなく
メインスイッチの操作だけで、普通にロックできるようにしました。

足回りがほぼ完成したので、次は足回りと PWK キャブのセッティングに入ります。