FZR400 のスイングアームを移植するために2箇所加工が必要です。
まずピボット幅が 220mm なので RZ-R の幅 (208mm) に合わせます。
左右を約 6mm づつ削り、それに合わせキャップの厚みを薄くして
中のカラーを RZ250R 用に変更して完成です。

86 RZ250R リア足回り 画像5

次にブレーキのトルクロッドの取り付けステーを溶接します。

FZR400 のリアホイールは 4.00-18 。
そのままFZRのホイールを使用すればブレーキ回りもポン付なので
楽勝で完成なのですが、
今回、お客様の希望は 17 インチホイールなので、
また一つクリアしなければならない問題が出てきました。

RZ-R に常識的に使用できるヤマビック (ヤマハ純正 3 本スポーク) ホイールは

  • TZR250(1KT) など  2.50 – 17
  • R1-Z(3XC) など    3.50 – 17
  • XJR400(4HM) など  4.00 – 17
  • FZR400RR(3TJ)    4.50 – 17
  • TZR250R(3XV)    4,50 – 17

の 5 種類です。

今回使用する FZR400 のスイングアームはリアアクスル径が 17mm です。

上記のホイールの上2つはアクスル径が 15mm、下 2 つは 20mm です。
アクスル径が 17mm なのは XJR400 用だけなので、余分なカラーを製作する手間などは必要ありません。
また純正のサイドカラーをそのまま使用して、きっちりホイールセンターも出ますし、
チェーンラインもフロントスプロケを 10mm オフセットの物に変更すれば
リアのスプロケハブは無加工で OK です。

加工や、カラー、ステーの追加は最小限に抑えたいので XJR400 のホイールを使用することにしました。
ここまでは何も問題もないのですが

上記のホイールの XJR400 を除く 4 つはディスクローターが FZR400 と同じなので
リアのキャリパー、ステーはそのまま使用できますが、
XJR400 だけはディスク径が大きいので
ブレーキ回りも一式XJR400用に変更する必要があります。

その為に、トルクロッドの取り付けステーが必要なので溶接を行いました。

86 RZ250R リア足回り 画像6

取り付けにあたっては当店にある別のフレームで動き、干渉の具合
を確認して、最終的にお客様の車両に取り付けます。
今回制作した WP のスペシャルリアショックが完璧に出来上がったので
クリアランスの狭い FZR のスイングアームの穴にすっぽり入り
前後、左右のクリアランスも均等でバッチリです。
スイングアームを動かしても干渉はありません。
ショックのアッパーマウント部にステーを追加したり、
フレームの下側のリンクアーム取り付け部を加工したり、長さの合わないリンクアームを
無理やり使ってる車両を多く見ますが、みっともないし、強度的、機能的にも信頼性がないので
ボルトオンで機能的にも納得できるものをという考えでリアショックを製作しました。

86 RZ250R リア足回り 画像7

ホイールセンター、チェーンライン、スイングアームの動き、
リア車高、垂れ角、すべてを確認し問題がありませんでしたので
お客様の車両に取り付けました。

お客様も見て「かっこいー!速そう!」と満足していただけた様で
こちらとしても満足です。

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